nothing else todo (徒然なるままに)

折々の出来事や旅行記などを書き込んでいきます

人生の最後に残るのは…

今日(1/16)の日経電子版に、「個人投資家の道 2人の先達が教えてくれたこと」という面白い記事が掲載されていたので書き留めておく。

時々こういう面白い記事が掲載されると、現在の自分と照らし合わせて、過去と未来を見つめ直す示唆を与えてくれる。先達の皆様、有難うございます。

1月1日、くしくも同じ日に個人の資産づくりに尽きせぬ示唆を与えた2人のオピニオンリーダーが亡くなった。経済評論家の山崎元さんと経済コラムニストの大江英樹さん。享年65歳と71歳。

人生の本番は定年後に訪れる
金融機関を中心に計12回転職した山崎さんに対し、大江さんは新卒後同じ会社で38年間勤め上げた「ザ・サラリーマン」。出世競争では「勝負あった」後に始まる定年以降の人生で、ここまで輝くことができるということを体現した「定年後の星」だ。

投資に加え、シニア起業や年金、行動経済学から能まで、幅広い知識を持つコラムニストとして執筆や講演、人生100年モデルとして引っ張りだこに。サラリーマンは定年で自由を手にするのに、経済的な「老後不安」というナラティブ(物語)がすり込まれている日本では喜びより不安が大きい。その実情を変えることをミッションに起業し「オフィス・リベルタス(ラテン語で自由の意味)」と名付けた。

人生の最後に残るのは…
その大江さんが昨年出した本が「90歳までに使い切る お金の賢い減らし方」(光文社新書)だ。これまでお金を増やす方法を伝えてきたが、今後は人生の終章に向け、ためたお金を使い切る重要性を伝えたいと執筆した。

なぜなら、人生の目的は金持ちになることではなく、幸せになること。一番価値があるのは思い出なのだから、お金は思い出づくりに惜しみなく使うべきだと説いた。言葉通り定年後は度々欧州を旅行し、かけがえのない「財産」を積み上げた。

こんな文章を読むと、「片雲(へんうん)の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず、海浜(かいひん)にさすらへ、」が思い起こされる。また旅をしたくなりました。・・・