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「人口減日本の停滞、藻谷浩介さんから見た悪手と次の一手」を読もう!

今日の朝日新聞(オピニオン)に藻谷浩介さんの題記のインタビュー記事が載っていた。10年前に多くの人に読まれた「デフレの正体」の著者だ。「里山資本主義」「地産地消」という言葉を流行らせたのも彼だったと記憶する。

(デフレの正体の中の指摘)

日本経済の停滞の真因は、それまで指摘されていたような円高不況や産業競争力の衰退ではなく、まして財政出動や金融緩和が足りないのでもない、最大の要因は生産年齢人口の減少である。

10年前に書かれた内容であるが、現在も通用しているような気がする。

記事の中で指摘されていることは

「バブル後の20年間の金融緩和でお金の量が3倍になっても効果がなかった。現役世代は所得を消費に回しますが、高齢富裕層は欲しいものがなく消費より貯金が快感になってしまっている。こうした『預金フェチ(偏愛)』の人にため込まれてしまうので、金融緩和や財政刺激をしても需要は伸びないのです」

時間あたり「生産性」ではなく、時間あたり「消費」を増やす
「需要なき生産は値崩れを起こすだけ。生産に重きを置く経済学の枠組みは時代遅れです。人口成熟下の成長の条件は現役世代の所得が増え、人口当たり・時間当たりの消費額が増えることです」

この指摘の中にも、現在の経済(所得)格差を平準化するような所得再配分の仕組みを政治が考える必要があるように促していると思うのだが?