nothing else todo (徒然なるままに)

折々の出来事や旅行記などを書き込んでいきます

「長引く金融緩和、くらしに影響は 口座維持手数料、導入論も」を読んで

今朝(9/16)の朝日新聞に題記の記事が掲載されていた。経済学の常識では、景気が悪くなると金利を引き下げて企業や個人が資金を借りやすくして設備投資等をうながし、景気を良くする方法が長い間行われてきた。しかし、昨今の金利0%以下(マイナス金利)が実施されるのは、余り過去に例が無いのではないか? 行き着く先は口座維持手数料(一般預金のマイナス金利)とは、開いた口が塞がらない。

世界の経済の専門家が集まっても、世界経済の減速を食い止める方法が見いだせないことは、今までの資本主義社会が行き詰まっている証拠なのではないかと、経済に関して素人の私には感じられる。トマ・ピケティ『21世紀の資本』(全部読んだわけでは無いが)には、格差の拡大と富の偏在が強く指摘されている。富が限りなく少数の富裕層に偏在することになると、いくら市中の金利をマイナスにしてもお金は回らず資本主義社会そのものが崩壊してしまうだろう。

今や世界を支配しているのは一握りの富裕層である。彼らに都合が悪い政策を実行するのは大きな圧力を受け、実現するのは非常に難しいと思う。ただ、何が原因で今のような経済社会になったのかは、トマ・ピケティ『21世紀の資本』が示唆していることをよく勉強してほしい。

「富める者はますます富み、貧しき者は持っている物でさえ取り去られるのである」新約聖書(マタイ13章12節)

「金持ちが天の国に入るのは難しい。金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。」新約聖書(マタイ19章16-26節)

富める者からの富の移転が実現できれば、多少は平等な経済社会が生まれるだろう。

連休の空き時間に、新聞記事を読んで私なりの思いを(徒然なるままに)書いてみました。

オール図解!ピケティが教えてくれた格差と貧困のカラクリ (『21世紀の資本』これだけ知っていればいい)

まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」