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新札発行は誰のため?

7月3日から、一万円、五千円、千円の3券種の新札が発行される。2004年以来20年ぶりの改刷となるそうで、新札に変わる理由は基本的には偽造防止対策の強化のためとのこと、何か釈然としないのは当方だけだろうか。

数年前、日本は世界に比べてキャシュレス決済の普及が遅れているため、「キャッシュレス・消費者還元事業 (ポイント還元事業)」を経済産業省が行っている。その後も総務省マイナンバー・カードの普及のために「マイナポイント還元」事業というのを始めている。いずれも趣旨と手段は違うが、キャッシュレス決済の普及を促している事業だ。

世の中をキャッシュレス(現金不要)にしましょうと言いながら、新札を発行するというのは、誰が考えても矛盾していると思う。

新札発行によって、ATM・自動券売機・自動販売機・スーパーのレジ等の改変が必要となってくる。ニュースでは、それらによる経済波及効果が1.6兆円とか言っているが、その1.6兆円のツケを最終的に負担させられるのは一般消費者だとなると、素直には喜べるべくもない。

政府は、もっと国民にキャッシュレスの将来ビジョンを提示して分かり易い政策を実行してもらいたい。