先日からクオーツ腕時計の時間が遅れるようになったので、原因をネットで調べてみた。
SEIKOの腕時計キネティック方式は自動巻きと同様、時計内の振子回転子の回転で発電して二次電池(バッテリー)に充電するようになっている。従って二次電池が機能する間は電池の交換が不要という優れものである。しかし、やはり電池寿命があるようだ。
使用環境にもよるが、10年程度で寿命がくるようである。ちなみに、当方が購入したのは2002年11月だから20年近く持ったことになる。かなり長寿命の部類になるだろう。
買い換えようかとも思ったのだが、ネット上に二次電池交換の記事が出ていて自分でも出来そうに思えて、しばらく思案したのだが20年近く使用した時計への愛着と、同じようなシンプルなデザインの適当な時計が見つからなかったのと、買い替え費用と二次電池交換費用(DIY)とを勘案して二次電池交換をすることに決めた。(20年間も同じ時計を使っていて飽きが来なかったことになる程、気に入っていたようだ。)
二次電池交換のための工具(裏蓋オープナーと固定台)と二次電池を購入して、いざ交換作業に入ったのだが、
第1関門は裏蓋が固く締まっていて、なかなか開かなかったことだ。(裏蓋オープナーは3点支持よりも2点支持の方を購入したほうが良い)
第2関門は通常の精密ドライバーでは先が厚くて時計のネジ溝に入らないことだ。仕方なく先を紙やすりで研磨してようやく内部のネジを外すことができた。
第3関門は、電池押さえのネジが小さすぎて、なかなか所定の位置に挿入することができない。根気よく何回もトライして、やっとこさネジを締めることができた。(ついでに裏蓋パッキンも交換した。シリコングリスが必要です)
SEIKOキネティックの二次電池交換費用が高いのもうなずける。二次電池の交換手順は簡単なのだが、ある程度メカ系に自信のある方と、根気のある方以外にはDIYでの電池交換はお薦めしない。
費用が掛かっても交換修理に出すか、買い換えるほうが安全かもしれない。
ともあれ、これでまた10年以上は使用することができるだろう。SEIKOの時計は交換部品の供給期間が長く、DIY派にとっては有り難い!
時計って長く使える機器なので、少々高くても飽きのこないデザインのものを購入されることをお薦めする。(ロレックスとかオメガの高価な時計が売れるのも頷ける)