nothing else todo (徒然なるままに)

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人口推移から見る日本の近未来像

人口ピラミッドを見ると現在から近未来が見えてくる。戦後の第一次ベビーブーム世代が71~75歳になり後期高齢者になろうとしている。その子供達である第二次ベビーブーム世代が46~50歳のいわゆる働き盛り世代を構成している。この先、彼等がリタイアするまでの間(15~20年間)は働き世代の負担する税と社会保険料のおかげで年金を始めとする社会保障費用が何とか賄えるかもしれない。しかし、その後は今までのような賦課方式は成り立たなくなるだろう。これは、以前から識者が指摘してきたことではあるが人口ピラミッドの推移を見れば一目瞭然、何とかしないとマズイんじゃないの? と誰もが気づく。(第三次ベビーブームが起きなかったのは何故なのか?何か理由があるはずなのだが? 下記参照)

将来、社会保障費を賄うために消費税UP論がでているが、これも将来の人口減を考えると一時しのぎにしかならないだろう。人口減は、より一層の省力化・自動化を進展させ、工場内には人がいなくなり代わりに自動機械やロボットが生産に携わるようになっていく。サービス分野でもロボット化は当たり前になっていくだろう。SFの世界のように思えることが、すぐ先の近未来には実現している可能性が高い。こんな社会構造になってくると税を、何に、誰に課すべきか? そして、仕事につくことができない多くの人々の生活基盤を何によって支えるのかが問題になってくる。いわゆる富の公平な分配だ。(ベーシックインカムが現実のものになる)今までの資本主義社会では社会が回らなくなるのが目に見えてくるようだ。

将来が「お先真っ暗」なような悲観的なことを書いてきたが、当方自身は将来がお先真っ暗とは思っていない。AIやテクノロジーが人間を労働から開放してくれる世界が開けてくると思っている。食べるために働かざるを得ない今までの世代には夢のような社会が実現する可能性が秘められていると思う。ただ、そのためには国家や社会の将来ビジョンを綿密に検討・計画し、それを国民に説明・納得させうる為政者(政治家?)が必要であるが? これも近い将来、AIがその手助けをしてくれると楽観している。

少し楽観的すぎるかなー !

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出典:統計ダッシュボード(https://dashboard.e-stat.go.jp/

 

我が国における総人口の長期的推移 - 総務省