nothing else todo (徒然なるままに)

折々の出来事や旅行記などを書き込んでいきます

日本企業のDXは大丈夫か?

今日の日経電子版に下記の「名ばかりCIO、場当たりDX システム開発なお丸投げ」という少々刺激的なタイトルの記事が出ていた。耳の痛い方もいたと思う。90年代から企業の情報システム部門アウトソーシング化がブームになり、ERP(統合基幹業務システム)の導入が進んだことも相まって情報システム部門のスキルが大幅にダウンしてしまった企業が多数あったのではないかと思う。現在でもアウトソーシング自体は悪いことだとは思わないが、将来の開発ビジョンを企画・検証する部分までもアウトソーシングした企業は失敗する。昨今のメガバンクのシステム障害発生の原因も、根本には同様なことが隠れているような気がする。

今になって、国・企業をあげてDX・DX(デジタル技術でビジネスモデルを変革する「デジタルトランスフォーメーション」)と騒いでいるのは、よほど先進国水準から遅れている証拠なのだろう。これからは益々企業のITスキルの差で企業間格差が開いていく時代になる。国家間の差にも影響を与えることを考えるとデジタル庁の責任は重大だろう。

 

https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO0751601024062021000000-5.jpg?w=638&h=1198&auto=format%2Ccompress&ch=Width%2CDPR&q=45&fit=crop&bg=FFFFFF&ixlib=js-1.4.1&s=e0408b76692d0a37333e124a01571faa

ワイヤレス・インターネット回線の時代始まる!

いよいよNTTドコモが5G対応のホームルータを8月下旬に発売するようだ。ホームルータ市場は今まで、SoftbankKDDIau)の2社が提供してきたが、この夏にNTTドコモは「home 5G」のサービス名(月額4950円/税込)で参入するとのこと。楽天モバイルがこの市場に参入するのも間近だろう。

以前のブログにも書いているが、いよいよインターネット回線も有線から無線の時代に移行する時期が来たようだ。移行が早まった原因は、昨今のコロナ禍でリモートワークやオンライン授業で急遽自宅にインターネット回線を用意しなくてはならなくなったことが大きく影響しているように思える。この現象はNTTの光回線にとっては大きな危機の始まりになるかもしれない。現状の高止まり料金を維持することは難しくなってくるだろう。市場は常にコストパフォーマンスの高い方にベクトルが向く傾向が強い。

2022.2.19 追記

これからインターネット回線の移行を考えておられる方は、楽天モバイルの「UN-LIMIT Ⅵ」を利用するのがベスト・チョイスかも知れません。最近は楽天モバイルの独自回線エリアが全国に拡大しています。(当方が住んでいる場所もエリアに入りました)

楽天モバイル「UN-LIMIT Ⅵ」の、どれだけ使っても最大3,278円/月(税込)という価格は現状では最安の部類に入ると思われます。そして楽天モバイルの回線で利用できる5Gホームルーターが格安で手に入る環境になってきています。WIMAX用の「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」がメルカリ等で格安に入手できます。(注:近い将来(時期未定)、楽天モバイルから「Rakuten Turbo 5G」というホームルーターが発売される可能性はあります)

楽天モバイルをバンド3固定で固定回線として使うためのベストルーター - 格安スマホのマニュアル

2022.2.19 追記終わり

総務省がFTTH回線の内外価格差調査結果を公表しているが、日本はお隣の韓国に比べると高い。特に目立つのが戸建てとマンションでの利用料金の格差が大きいことだ。これからの日本のデジタル化を考える上で、インターネット・インフラ利用料金のさらなる低廉化は避けて通れない案件だと思う。

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ワイヤレス・インターネット回線について

現用のYahoo! BB ADSL サービス終了後の選択肢として、SoftBank AirUQ WiMAX の無料お試しを利用してみた。Yahoo! BBADSL回線を利用している場合には、SoftBank Airへの乗り換えを検討中のユーザー限定で無料お試し特典が用意されているようだ。(詳しくはサポートへの電話で確認のこと)

利用してみて解ったことは、光やADSL回線のような物理的なケーブルで接続された回線と違って、電波(ワイヤレス)回線の場合はターミナル装置を置く場所によって電波受信レベルが0~100%まで極端に変動することだ。基地局のアンテナ方向の窓側に設置しないとまず使えない。また、ターミナルの置き方(縦置き・横置き)によっても電波受信レベルが大きく変わる。各社が提供している利用可能エリアに入っていれば余程の電波障害物が無い限り利用は可能だと思える。ただ、ベストエフォートなので同一基地局を利用しているユーザー数や利用形態によっては通信速度が大きく変動する。両者ともダウンロード>アップロードの帯域を取っているのでダウンロードは実用レベルの速度が期待できるが、アップロードは時間帯(夜間の利用者が多い時間帯)によっては厳しいケースが発生する可能性がある。(特にビデオ通話利用等)

当方の住んでいる場所では、現用のYahoo! BB ADSL回線の速度は

DL:3~5Mbps UL:0.5~1Mbps (これでも十分使えてます)

SoftBank AirUQ WiMAXの速度は

DL:5~30Mbps UL:0.3~3Mbps (速度の変動幅は大きいです)

UQ WiMAXの場合は、ハイスピード+エリアモードを利用すれば UL:1~25Mbps)ケーブルTV事業者が提供しているワイヤレス・インターネット回線(地域BWA)も同じような速度になると思われます。

やはり安定した高速通信を求めれば光回線がベストということになる。後は長い目で見たランニングコストで各自が判断することになるが、乗り換えることはできるので当面のコストで判断するのも一考かもしれない。無料お試しを利用して判断されることをお薦めする。(ケーブルテレビ事業者でも無料トライアルができるところがあります)

現在、ADSL回線を利用されている方の参考になればとUPしておきます。

追記 2021.8.14 こんな選択肢も出てきました。

インターネット回線について(考察)

先日、Yahoo! BB ADSL サービス終了通知なるものが届いて、次に何を選択するか思案している中で、現状のインターネット回線の提供には無駄が多すぎるのではないかという考えが浮かんできた。

現状では光回線・ワイヤレス回線(携帯電話回線を含む)を各キャリアが入り乱れて提供している。光に関してはNTT東西の光ケーブルを各社が借りて提供しているのが大半だが、ワイヤレス回線に至っては4大キャリアがそれぞれに基地局を設置してバラバラに運用している。唯一MVNO各社が3大キャリアの回線を共用間借りしてサービスを提供している。

2000年から始まった電力小売自由化によって発電部門・送電部門が分離され電力小売事業者は共通のインフラを利用してサービスを提供できるようになっている。これと同じような仕組みがインターネット回線でもできないものだろうか? ワイヤレス回線では基地局(アンテナ)の数が多いほど利用ユーザー負荷が分散されて速度低下が起こりにくくなる。そのためには基地局等のインフラを共用にする方式で設備投資の一元化を図り、できるだけ多くの共用基地局を設置することが必要である。

今後普及が始まる5Gについては基地局(アンテナ)の数が4Gどころではなくなるので基地局共用の動きも出ているようだが、総務省が将来的な統合構想(インターネット用電波送受信網の共用化)を早く打ち出さないと、これまで同様なムダな基地局設備投資の負担が利用料金の高止まりとして消費者に降り掛かってくるだろう。

どうも日本という国は自治体のシステム一つとっても共通化・共用化という発想がなされない不思議な特性がある。一体誰の勢なのかなー?

令和2年度 携帯電話及び全国BWAに係る 電波の利用 ... - 総務省

「投票所「密」防げ、混雑情報を発信」の記事を読んで

今朝の朝日新聞に、題記の記事が掲載されていた。 概要は ↓

新型コロナウイルス対策として飲食店などで導入されてきた混雑状況の可視化サービスが意外なところで活用されている。選挙の投票所だ。ITベンチャーの「バカン」(東京)が提案したところ、自治体から問い合わせが相次いでいる。今年は衆院選を控え、同社は需要の拡大を見込む。

この記事を読んで、日本の役所の発想は、こんなものなのかと、情けなくなる。なぜ根本的な改革「ネット投票の併用制」の実現要望を政府に出さないのだろう。過去に総務省がネット投票の実験を行っているが、その後、政治家からもネット投票の話が一向に出てこない。コロナ禍の今こそ求められていると思うのだが? ネット投票になると何か都合が悪いことでも有るのだろうかと勘ぐりたくなる。

翻って民間では、上場企業の大半は株主総会の決議賛否をネットからも出来るようにしている。技術的にはネット投票の併用制は実現可能だ。後は選挙制度公職選挙法等)を変えれば済む話だと思う。何のかんのとできない口実をつけて、実現を阻んでいることは政治家の「不作為」なのではないだろうか?