今朝の日経電子版に「ダイナミック・ケイパビリティ」についての記事が載っていたので備忘録として記しておく。何時までリンクが有効かは分からないので興味のある方は早めに読まれることをお薦めする。
電気自動車(EV)の電費
2035年から新車販売を電気自動車のみにするという政府方針が出たことから、今後日本でも電気自動車へのシフトが加速すると思われる。そこで、電気自動車とガソリン車の走行コスト(電気代・燃料費) がどれくらい違うのか少し調べてみた。
日本の電気自動車については、日産自動車が早くからリーフを生産しており電気自動車に関する公開資料も多いので参考にした。
電気自動車の月額燃料費(充電電気代)
走行距離(km)÷ 電費(燃費)6(km/kWh)× 電気代(円/kWh)= 1ヵ月のコスト(円)
※現在、一般的な電気自動車の平均的電費は6km/kwh※とされています。(日本公正取引協議会による)
月間 500km走行したとして比較すると
電気自動車 電気代 約2,800円
ガソリン車 ガソリン代 約4,000円
ハイブリッド車だと差は縮まると思うが、電気自動車のほうが走行コストは確実に安くなるようです。電気料金が安くなれば益々差は広がるでしょう。後は電気自動車の価格がガソリン車と同等か安くなれば電気自動車へのシフトは劇的に進むと思われます。
日本では軽自動車のEV化が鍵になると思います。(軽自動車メーカーとバッテリーメーカー頑張れ!)
脱ガソリン車(切替時期「2035年まで」?)
菅首相は18日の施政方針演説で、すべての新車販売を電動車へと切り替える時期を「2035年まで」と明言した。これは、2050年に「温暖化ガス排出量実質ゼロ」にするとした政府目標にリンクした方針であることは間違いない。
自家用車に限定すると、平均買い替え年数を10年として電気自動車(EV)にすべてが切り替わるのが2045年頃ということになる。今から25年後ということになる。そのころまでには科学技術の発展と再生可能エネルギー(風力・太陽光発電等)での発電構成率が上昇して、電気自動車への充電電力供給は発電時のCO2排出量に関して何ら問題が無い状況になっているかも知れない。
しかし、現在の電力供給の状況が変わらない場合には、電気自動車への転換によって充電電力供給が大幅に増加して発電時のCO2排出量を勘案すると、CO2排出量がかえって増えてしまうことになりかねない。
電気自動車は確かに走行時にはCO2排出量ゼロだが、充電時の電力供給の発電元が何であるかによっては、決してCO2排出量ゼロでは無いことを忘れてはならないと思う。これは、燃料電池自動車(FCV)の燃料である水素も生産時に大量の電力を必要とすることから同じことがいえる。
電気自動車への移行は、避けて通れない時代になっていると思われるが、充電電力の供給インフラの方も同時にCO2排出量ゼロ構成が取れるように進めて行く必要が大だと思う。
(優秀な政治家や官僚は、抜け目なく十分考えておられることと思うが?)
「平成はなぜ失敗したのか」を読んで
今、野口悠紀雄さんの「平成はなぜ失敗したのか(失われた30年の分析)」を読んでいる。2019年2月5日第1刷発行の比較的新しい本で、平成の時代(1989~2018)の日本と世界で起こった主として経済に関する出来事と、それに対して日本がどのような対応をとったかが書かれている。
平成の時代、日本はバブルの崩壊・世界経済の大きな変化に気づかなかったこと、世界で大きな変化が起きたにもかかわらず、それに対応しようとしなかったことが、失われた30年を発生させてしまった主たる原因のようである。最終章の「日本が将来に向かってなすべきこと」は今後の日本の在り方として大きな参考になるように思える。
新型コロナ禍で読書時間が取れる方は、一読の価値ありと思います。
この本の内容の要約に近いものが下記日本記者クラブの動画サイトに載っていました。約1時間30分でほぼ本を読んだことになるかも?
Zoom (ビデオ通話)について
新型コロナの感染拡大が始まって、企業の中では出張自粛・リモートワークが推奨されている。その中で活用が進んでいるのが、ビデオ会議やビデオ通話であるが、現状利用シェアのトップはZoomという比較的新しいビデオ会議ソフトツールのようである。ビジネス利用が大半だと思われるが、遠隔地に住んでいる家族同士のビデオ通話への利用も無料で使える。古参のSkypeがネットワークの制約でスマホで接続できない現象が発生している中、マルチOS環境(ios、android、windows)での利用が簡単にできるスグレモノだと思う。(ホスト側のみアカウント登録が必要だが、クライアント側はアカウントの登録の必要がない)
個人間ではスマホのLINEを使ったビデオ通話の利用が簡便で多いと思われるが、画面の大きさを考えるとタブレット以上(8インチ)での利用がベターなのではないかと思う。一度お試しあれ!