昨今、ブロードバンド回線提供事業者の光回線売り込みの案内を見て、首を傾げたくなる内容が目につく。今までは1Gbpsが殆どで横並びであったが、最近「?? ひかり ホーム10ギガ・5ギガ」という案内をしている事業者がでてきた。
インターネットのアクセス回線として、どれくらいの回線速度が必要なのか調べてみた。Webサイトを閲覧したりメールを送受信したりする分には、「下り」が10Mbpsもあれば充分と言えるようです。高画質な動画を視聴する場合でも、20Mbpsもあれば充分のようです。(TVのインターネット同時配信は2.5Mbps程度で視聴可能)
となると、1Gbpsとか10Gbps・5Gbpsなんて速度、何に使うんでしょう? 下図を見ると解るように、いくら回線事業者の光回線部分を早くしてもNGNの「網終端装置」(Aの部分)で利用者数による速度低下が発生します。また、Webのアクセスサイトもアクセス・ユーザー数が多くなるとルーターやサーバーの負荷が大きくなって応答速度低下が発生します。つまり、回線速度がいくら高速であろうが、ある水準以上はあまり意味がないということになります。(オーバースペック)
高速道路等に掲示してある「そんなに急いで、どこ行くの」を思い出しましょう!